那須与一(なすのよいち)[1169~1189年]
平安時代の末期、源氏と平氏が勢力争いをしました。源氏側にいた那須与一は弓の名手で源義経に従軍していました。屋島の戦いで、沖の平氏の軍船が海岸にいた源氏に向け扇を高く掲げました。これを見た義経が周りにいた武士たちに「誰か射抜いてみよ」と声をかけたところ、若き武者の那須与一が周りの者から推され進み出ましたが自信はありませんでした。しかし、源氏の名誉がかかっており、失敗するわけにはいきません。渾身の力を込めて矢を放ったところ見事平氏の扇を射落とすことができました。これがもとで源頼朝から丹波や信濃などの領地を与えられました。